天気に振り回される農作業

昨日の夜は雨が降りましたが、今日はよく晴れて暑いぐらいの天気でした。

しかし明日の天気予報では、また雨が降りそうな予報です。

今週の作業計画に頭を悩ませているところです。

「農業は天気に左右される」というのはよく言われることですが、まさにその通りです。

おそらく農家は、漁師さんと登山家と並んで天気予報のヘビーユーザーの職業じゃないかと、勝手に思っています。

雨が降ると困るんです

例えば、昨日が雨で、今日が晴れても、明日が雨なら、少なくとも5日間はトラクターでの作業が難しくなります。

土がある程度乾かないと、作業にならないからです。

ここら辺の事情は、季節にもよりますし、何より地域によって異なります。

ながいファームが農業を営む沖縄本島南部では、ジャーガルと呼ばれる重粘土質の土壌が多く、いったん雨が降るとなかなか乾きません。

乾かないままトラクターでの作業を行うと、湿った土を踏み固めてしまい、余計に作業が遅れてしまいます。

ですから、「明日までトラクターでの作業ができる」と思って計画を立てても、雨が降ってしまうと、予定していたタネまきや収穫が1週間、2週間遅れる、なんてこともあり得るのです。

また、農薬を散布した直後の雨なんていうのも困りものです。

せっかく散布した農薬の効力も、かなり減ってしまいます。

あんな作業、できれば何度もしたくはありませんから…。

気温の変化も困ります

夏になれば暑くなるし冬になれば寒くなる、という当然のことは計算に入れて、栽培計画を立てています。

しかし、困るのはそういった季節に応じた気温の変化ではなく、異常な暑さ、寒さです。

そういった異常気象があると、当然、収穫計画なんてものは無に帰します。

場合によっては、徐々に収穫するつもりで種まきをづらしながらしていても、一気に収穫期が来て収穫作業が間に合わなくなって作物を廃棄せざるを得なくなったり、市場価格が暴落したりすることも多々あります。

台風が一番困るかも…

なにせ、作物を根こそぎ持って行ってしまうことがありますから、台風が一番厄介です。

とはいえ、台風の通り道の沖縄で農業をしている以上、7,8,9月の台風は覚悟しています。

まあ、この時期に台風が一度も来ない年はほとんどありませんから。

6月と10月も、仕方ない、と半ばあきらめていますので、そこまでダメージのあるような栽培計画は立てていません。

しかし、来るんですよね、たまに5月と11月の台風。

本当に勘弁してもらいたいです。

この時期に台風が来ることがないとは言えないのですが、さすがにそこまでのリスクをくんでしまうと、沖縄で農業は成り立たなくなってしまいます。

ですから、台風は来ない前提で栽培計画を立てるのですが、ながいファームが農業を始めて5月、6月に1回ずつ台風が来たことがあります。

この時期に台風が来ると、サラリーマンの方でいえば4、5か月分の給料が飛ぶイメージでしょうか。

重要なのは天気予報

困るとはいっても、できる対策はしなければなりません。

そこで重要なのが天気予報です。

ながいファームでは、6つの天気予報を参考にしています。

  • ・ 気象庁
  • ・ ウェザーマップ
  • ・ ウェザーニュース
  • ・ 日本気象協会
  • ・ 米軍予報
  • ・ Windy.com

予報が微妙に違うので、予報が割れた場合には多数決でながいファームの天気予想をしています。

例外的に台風や、台風のタマゴの熱帯低気圧が発生した場合には、Windyや米軍予報を参考にすることが多いです。

気象庁にはもうちょっと頑張ってほしい

沖縄の台風の予報に関しては、気象庁の予報を見てからでは対策が間に合わないことがしばしばあります。

気象庁は2021年9月9日から24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧について、5日間の台風予報をするようになりました。

それでも、Windyなどの海外の天気予報に頼ることが多いです。

やはり早めに台風のリスクを把握できる、という点では気象庁は負けてしまっています。

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