この枯れない、ということはやはり沖縄で栽培する大きなメリットと言えます。
今シーズンの課題
モリンガの栽培は、ながいファームでもまだ3年目で、試行錯誤が続いている状態です。
今シーズンの収穫量も、目標の40%程度と散々な結果になってしまい、取引先の方々にはご迷惑をかけてしまいました。
考えられる理由としては、
- ・ 育苗の失敗
- ・ 施肥設計のミス
- ・ 植え替えをしなかったこと
の3点だと考えています。
育苗の失敗
今年は必要な苗の数が多かったため、とりあえず数をそろえることに注力したため、健全な苗を準備できなかったのが課題でした。
その結果、今年作った苗を畑に植えて収穫できたのが9月でした。
1年目も育苗したのですが、その時は試験的な栽培ということもあって、今年よりは丁寧に、時間をかけて苗を作りました。
その結果、収穫できたのは6月下旬からでした。
今の栽培面積は、1年目の7倍ほどあるので、時間的にも経営的にもそこまで丁寧な育苗はできませんが、今年はあまりにも粗放的な育苗だったと思います。
施肥設計のミス
植付前の肥料(元肥)は無しで、追肥だけで追いかけていく、というのが今年の施肥方針でした。
しかし、特に植付後2年目、3年目のモリンガは、ほとんどが生育が悪く、ほとんど収穫すらできなかった畑もあります。
2年目で唯一調子のよかった畑は、前作の肥料が多めに残っていることが土壌分析で分かっています。
そして、追肥を色々試しても反応がありませんでした。
したがって、元肥ゼロは無理があったのではないかと思います。
どのような肥料を元肥としてどのくらい使うかは、文献などをあたって来年の植付時までに考えていきます。
植え替えをしなかったこと
施肥設計の話ともリンクするのですが、元肥が必要で追肥だけではダメ、ということは、元肥が切れた段階で植え替える必要があるのではないかと考えています。
どのような種類の肥料を元肥として使うか、そしてそれがどのくらいの期間で切れるかはやってみないと分かりません。
しかし、いずれにしても今年の収穫量が悪かった畑は、今植えてあるモリンガを全部引き抜いて、元肥を入れたうえで植え替えてみる予定です。
今後のモリンガ
マイナー作物のモリンガは、日本国内での研究は全くと言っていいほどされておらず、情報に乏しいので試行錯誤はある程度仕方がないのかもしれません。
しかし、いつまでも赤字部門でいるわけにはいきません。
考えられる課題を毎年挙げて、それを解決していくことで早期の経営安定化を目指していきます。
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